Backgammon Studio Heroesの遊び方

Backgammon Studio Heroesは、本格的なプレイ環境を求める方にお勧めの対戦サーバーです。
試合が中断しても途中から再開でき、クロックを止めて休憩する事もできます。
WBIFという世界のギャモン団体は、このサーバーで大会を開催しています。
設定項目が多いのが欠点ですが、慣れれば最高の環境でプレイできます。
(以下の説明は、PCでの操作を前提としています。)

アップデートや仕様変更が頻繁に行われています。
本記事は Version 2.33 (2023-11-28) での挙動をもとに述べています。


登録方法

2023年9月から、Heroesのユーザー登録は「招待制」になりました。

  • 経緯: アカウントを不当に増やして行われるレート詐欺などの対策のため招待制となりました。
  • 方針: 登録は1人、1メールアドレスで、1アカウントとなります。
  • 登録方法:
    • (1)「招待可能な人」に以下情報を渡して登録してもらってください
      • Real Name(ローマ字本名、例: Gamon Taro)
      • E-mail(メールアドレス)
      • これらの情報はInviteする人とHeroes運営に知られますが、公開はされません。
      • 2023/9/22現時点で、INBCでは「いぺ」が招待が可能です。TwitterかDiscordで直接メッセージをください。
    • (2)その後届くメールに従って「ユーザID」(例: Gyamoko)を登録することができます。

    • 招待の代わりに、2米ドルを運営に支払って登録する方法もあります(体験談を募集中)。
      • Loginダイアログ>[New user]>[Finding someone who can invite you]>[$2 payment]

↓詳細な登録方法を折りたたんで記載しておきます

...


メイン画面と最初の設定

メイン画面

ログインすると、次のような画面が表示されます(以下、メイン画面と呼びます)。
heroes_main.png

ステータスフラグの設定

最初のログイン直後は、ステータスフラグ(1)が「誰からのどんな試合でもWelcomeだよ!」という状態になっています。それを「今は対戦できないよ!」という状態に設定しておきます。

  1. Status Flag(1)アイコンをクリックします。
  2. 表示されたダイアログで、Busy! を選択します。
  3. メイン画面のStatus FlagがBusy! heroes_busy.pngになっているはずです。
heroes_status-flags-213.png
これで設定に集中することができます。設定が終了して対戦待ちの状態になったら、ステータスフラグをLooking for any match!などに設定しましょう。

Featuresの設定

(2)[Menu]>[Settings]>[Feature settings]を開き、基本的な機能の設定を行います。
※現在は変更の必要がある設定項目は無くなっており、そのままでも問題ありません。
初期設定(変わってなければ)の画像と、以下それぞれの説明です。
heroes_feature-settings.png
  1. Achievements:お好みで
    • 実績関連。ONでもOFFでも特に困らない&邪魔にもならない設定項目。
  2. Performance Rating:ON推奨
    • OFFの場合、PR関連の大部分が機能せず、一部試合形式も制限されます。
      野良試合ではPRを記録しない形式しか選択出来ない為、マッチングを拒否される率が若干上がるかもしれません。
    • PRの表示や記録を無効にしたい場合はOFFで。
  3. Extra match types:ゆるくON推奨
    • [Matchtype]で選べるルールの種類(変則ギャモンなど)が増えます。
    • 不要な場合はOFFでも構いません。大会等で使用する場合は運営から指示があるはずです。
  4. Coins:お好みで
    • OFFでも支障はありません。コインは増えても減っても特に何もなく、完全にお遊び要素です。
    • 一部のコイン獲得ボーナスは[Achievements]と連動している気がします。
  5. Tournaments:ON
    • 一部機能に制限を受けるため、ON必須に近いです。OFFにするメリットも恐らくありません。
  6. Private db:ON
    • 触る必要のない設定項目。課金しないとOFFは選べない?
  7. Royals mode:とりあえずOFFで(初期設定もOFFです)
    • サイト内でのタイトルホルダー争いのようなものがあり、それ用のコンテンツ。

チャットの設定

(2)[Menu]>[Settings]>[Chat settings]で、試合中とそうでない時のチャット欄の表示有無を設定出来ます。
heroes_chat-settings.png
説明が必要そうな項目のみ。

  1. Tournament chat
    • サイト機能の自動大会やリーグ戦の情報お知らせ表示。参加しない時はOFFで良いと思います。
  2. Match update chat
    • 「誰と誰が試合を開始した。誰が勝ちました」のログ表示。邪魔ならOFFで。
  3. Social chat
    • Royals modeなど?の情報表示のようです。とりあえずOFFで良いです。
    • Feature settingsの[Royals mode]をONにする場合は、これもONにすると良いのかもしれません。
  4. External tournament chat
    • Tournament rooms(外部トーナメント)ルーム内でのユーザーのチャット発言表示。無害なのでONが無難です。

対戦する

野良対戦

PlayOKやGalaxyのような「対戦テーブルを立てる」という概念はなく、相手に直接対戦を申し込む形になります。なお対戦を受けるには、Status FlagをBusyでもTournament ReadyでもないStatusにしておく必要があります。

  1. 画面左側に、オンラインユーザの一覧(3)が表示されています。
    • 国とか友達登録とかでフィルタすることができます。
    • [Computer N](Nは1から6の自然数)というBotもいます。ただし非プレミアムユーザは1日あたりの対戦数が制限されています。Botはいずれも期待値を最大化する(もしくはそれに近い)手を打ってきます。(Backgammon AceのBotのような期待値最大化以外のアルゴリズムを持つBotはいません。)
  2. 対戦したい相手をクリックすると、対戦内容を設定するダイアログが表示されます(本節の下部に載せておきます)。
    • (A)Formatと(B)Mathtypeは試合形式の選択です。詳細については後述
    • (C)Lengthは、ポイントマッチの長さです。奇数のみ設定できます。15ポイント以上は、対戦者のいずれかがプレミアムユーザでないとできません。
    • (D)Clockは、「持ち時間」と「ディレイ」がともに秒単位で表示されています。今となっては、pip表示の有無や、フィードバック情報の有無の設定は含まれなくなったのでご安心ください(これらの設定は[More]からたどり着くことができます)。
    • (E)Stakeは、Rating/PR/Coinのうち、この対戦で反映させるものを選びます。自分がOnにしていないFeatureに対応するものは表示されていません。
  3. 設定が定まったら、(F)[Challenge!]をクリックします。相手がそれを受け入れれば、対戦が始まります。
    • このとき、相手の側にも同じようなダイアログが表示されています(内容の変更はできない)。(F)[Challenge!]のところが[Accept!]となっており、それをクリックすると対戦が始まります。(G)[Decline]をクリックすればその申し込みを拒絶することができます。
heroes_challenge_2.png

試合形式の種類

  1. Formatには[Studio系]と[Competition系]の2種類があり、まずここで試合形式の方向性が2つに分かれます。
    • [Studio系] プレイ中に解析情報が得られるエンタメ性ありな形式。
    • [Competition系] 解析情報が一切得られない形式。
    • Casual付きFormatは、Resume機能無しに加え、悪質ユーザー対策(と思われる)が施された試合形式です。
      • 切断や退室は2分で戻らないと負けになります。
      • 最大7ptマッチまで。9pt以上を選択して試合を申し込んでも7ptマッチになります。
      • 約2分以内にいずれかのアクションを確定させないと負けになります。放置や牛歩を防止・軽減させる為の措置と思われます。
  2. Matchtypeは色々ありますが、主に使われるこの3種類を把握しておけば十分です。
    • [Match] Format:Studio系と組み合わせると、一部の解析情報が得られます。やや中途半端な存在だったりします。
    • [Consultation match] 解析情報フルオープンな形式。PRも見ながらプレイ出来ます。Format:Competitionとはセットで組めません。
    • [Tournament match] 解析情報が一切得られない形式。Format:BG Studioとはセットで組めません。

【まとめ】プレイヤーが解析情報を得られない(普通の)競技的な形式でやりたい場合
    • Formatを[Competition]にする。Matchtypeは[Match or Tournament match]どちらでも良いです。同じです。
    • とにかくMatchtypeを[Tournament match]にすれば良いんでしょスタイル。これでも良いです。

主なクロックの紹介

Heroesでは、Bank=持ち時間(秒)×ポイントマッチ数 / Add=ディレイ(秒) の単語が用いられています。

クロック名 Bank/Add  
Standard 120/10 Clock選択の初期値。野良試合でよく使われる。
Tournament
ABT
120/12 TournamentとABTの違いは現在は無し。
サイトの自動大会はこれ。野良試合ではあまり出会わない。JBSの推奨持ち時間。
ABT=American Backgammon Tour
Live7 90/10 UKBGF等の大会でよく使われている持ち時間。現在はLive4(90/10)でも全く同じ。
Live8 60/10 WBIFの標準クロック。野良試合でよく使われる。
Wbif 60/8 WBIFで以前使われていた。野良試合でよく使われる。
Speed 24/6 早指しならこれが主流。Matchtype:Speedgammon matchはこれと同じ持ち時間。
WBIF World Speed Championshipもこの持ち時間。
Live6 180/15 最長のクロック。GalaxyのCasualと同じ。Heroesでは主にダブルスで使われる。
120/10等があるHeroesでは、このクロックでの野良試合は成立しづらいかも。GalaxyへGo!
Off 持ち時間なし ユーザー同士なら何時間放置しても大丈夫。
対Botの場合は数分以内に手番を終えないと奴らは去っていきます。

INBC room

INBC大会がHeroesで開催されることもあります。上記「野良試合」と同様の手順で対戦する大会もありますが、INBC roomというINBC専用のラウンジで行う場合もあります(_CCさんのご尽力により設立されました)。その場合の手順を説明します。
  • 詳しくはINBC_roomのページで説明されています。
  • INBC銀河英雄戦noni roomで行われています。使い方はINBC roomと同様です。

  1. 画面左上のMainと表示されている(4)ドロップダウンを開いて、Tournament roomsを開きます。
  2. 多数のラウンジが一覧表示されます。そこからINBC roomを探し出してクリックすると、INBC roomに入った状態になります。
    • ルーペ状の検索ボタンを使ってフィルタすることができます。フィルタ設定は保存されるので、他のラウンジを使う予定がないという人は一度「INBC」と入れておくといいでしょう。
    • ラウンジに入ると、左側の[Room actions]から[Add to my rooms]をクリックして、My rooms一覧に追加しておくと便利です。一覧は、ログインしたとき、もしくはトップメニューの[My rooms]から参照することができます。
INBC_room.png

INBC roomには以下のような効果があります。
  • 管理者が対戦形式を設定すると、常にその形式で対戦が行われます(各参加者が設定ミスの心配をする必要がありません)。
  • Status flagをTournament ready!にしておくと、ラウンジ外の人に対戦を申し込まれることがありません。
    • Looking for any match!などにしておくと、ラウンジ外の人に対戦を申し込まれることがあります。

ゲーム中の操作

デフォルト設定

デフォルトの設定では、このような対戦画面になっています。
heroes_default-board.png

  • 自分のチェッカーが黒で、反時計回りに進みます。ボードの左に得点やクロックが表示されています。バーの上下に自分と相手のピップカウントが表示されています。
  • 自分の手番が来ると、ボードの中央のボタンで、ダイスを振るかキューブを打つかを選択します(キューブを打てない場面では自動的にダイスを振ります)。
    • heroes_roll-or-double.png
  • チェッカーをクリックすることでムーブすることができます。基本的には1度目のクリックで大きい目を使います。小さい目を先に使うには、ダイスをクリックしして切り替えます(小さい目が左に表示されます)。
  • ドラッグドロップでムーブしたり、ポイントメイク先をクリックするだけで2枚を同時に動かすこともできます。
    • ただし最初にそれらを行おうとすると、確認のダイアログが表示されます。驚くかもしれませんが、落ち着いて選びましょう(有効にするならYes、無効にするならNo)。
  • ムーブが終わると、Confirmボタンで確定します。Undoボタンを使うと、ムーブを1回ずつ戻すことができます。
    • heroes_confirm-move.png
    • 人によっては、ムーブをやり直すつもりなのにConfirmを押してしまうことがあるかもしれません。そのようなことが3回起こった方は、次節に従ってボタンレス化することをおすすめします。
  • キューブアクションについては、確認のダイアログが表示されます。Yesを押すと確定します。


カスタマイズ

(2)MenuのSettingsからBoard Settingsを開くと、対戦中のボードの見た目などをカスタマイズすることができます。膨大な設定項目がありますが、前節で触れたボタンレス化を中心に、カスタマイズのポイントをいくつか紹介します。
(ボタンレス化については、中村慶行プロによる動画「Backgammon Studio Heroesの設定方法」が参考になります。)

  • ベアオフの左右は、[Bearoff]>[Bearoff direction]で選択できます。
  • [Input1]>[Board buttons]をOffにすることでボタンレス化ができます(ロール時やムーブ確定時のボタンが表示されなくなります)。ただし他の項目の設定が不適切だと、アンドゥや小さい目からのムーブができなくなる可能性がありますので、以下の設定を参考にして下さい。
    • ムーブの確定はダイスをクリックします。(すなわち、小さい目から動かすには別の設定が必要になる?)
    • [Board elements]>[Extra undo button]で、ボード中央手前にアンドゥ用のボタン(反時計回りの矢印)が表示されます。
    • [Input2]>[Drag pieces]をOnにすると、ドラッグでのムーブが有効になります。
    • [Input1]>[Right mouse action]で、右クリック時の挙動を設定できます。Not set/Undo/Right die/Swap diceの4種類から選べますが、Right die(小さい目のムーブ)が、PlayOKなどと同様で使いやすいと思います。
    • ダブルは、ボード上のキューブをクリックすることでできます。
  • ボードやチェッカーの色使いなどは、[Board Textures]や[Checkers and cube]から設定できます。
  • これらを含めた設定([Settings]以下のもの)は、そのブラウザ設定として保存されます。他のブラウザ環境で使い回したいときは、[File export/import]で移してください。
  • 設定変更の反映に再ログインを必要をする箇所があるかもしれません。また、動作確認をしたい場合、試合中に試すしかないものがあります。
    [Board settings]上では "右クリックUndo" や "ドラッグでのムーブ" など一部、動作確認が出来ないものがあるようです。


投了・時計停止ボタン

heroes_resign-stop.png
  • 投了ボタン:スコアカード(自分側)と左下の2箇所にボタンがあります。
    • 押すと[1~3点負け/試合負け]を選択するダイアログが表示されます。
  • 時計停止ボタン:相手の手番で押せます。押すと即座に時計が止まり、相手の画面には「Resume」のボタンが表示されます。
    • その後は相手の手番 → 自分の手番が終わったところで時計が動き出します。お互いに時計の進まない手番を1回ずつな方式です。

  • スクショ、Video Chat、左下投了ボタンは、[Board settings]>[Board elements]でそれぞれ表示/非表示を選択出来ます。
  • 各操作は左上の「Menu」からも行うことが出来ます(スクショ以外)。

観戦する

  • 画面右側のLive Matchesから観戦したい対戦を探し、Observeの(目のような)アイコンをクリックすることで、対戦画面に入ります。
    • もしくは対戦中のプレイヤーへの試合申し込みダイアログは「Challenge!」ボタンが「Observe!」に変わるので、ここからも入れます。
  • [Menu]の[Swap Player]で、プレイヤーの前後を反転することができます(それによりチェッカーの色も変わる)。
  • 対戦者は、誰が観戦しているのかを知ることができます。

その他

  • 自分の試合の棋譜をダウンロードするには、いくつか方法があります。
    • 試合終了時に出るダイアログから。
    • ロビー画面左上[Menu]>[My matches]から。
      • 非プレミアムユーザーは直近10試合が表示されます(ログアウトするまでは一時的にそれ以上も表示されます)。
    • Private DB(5)のCompleted matchesから。
      • 非プレミアムユーザーは Private DBの機能及び表示に制限があります。
    • 試合毎の棋譜を登録メールに送る。ロビー画面左上[Menu]>[Settings]>[Email settings]>[Send match transcripts]:ON
      • [Email settings]>[Use .mat file extensions]:ONで添付されるファイル拡張子が .txt から .mat に変わります。

  • 観戦していた試合の棋譜は、終了時にチャット欄に出る「Get match file」のボタンからダウンロードできます。
    • PlayOKのように、他ユーザーの棋譜を自由に取得する手段は恐らく用意されていません。

  • 通信の都合などで対戦の途中で中断した場合、後でその続きを行うことができます。
    • 未完了の対戦は、ドロップダウン(4)の[Incomplete]から参照することができます。
    • 未完了の対戦がある相手には、対戦の続きだけを申し込むことができます(新たな対戦を申し込むことはできません)。
    • Status flagをResume Ready!に設定しておくと、未完了の対戦の続きだけを受け付けるようになります。
    • ユーザは全ての対戦を最後まで行うことが要求されます。多くの試合を未完了にしたり、長期間未完了のままにしておくとペナルティがあるらしいです。
  • フレンド登録は、PlayOKと異なりフォロー制ではありません。相手の承認があってはじめてフレンドとなります。
  • Coinsは全く仮想的なものであり、現実の通貨や暗号資産などとは一切関係がありません。


  • 最終更新:2023-11-29 19:37:21

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